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vol.5 yuwelのものづくり

ゆらぎを、そのままうつくしく
― 植物と感覚によりそうものづくり ―

yuwelは、「ゆらいでいい」から始まったブランドです。

こころもからだも、ゆらぐのは自然なこと。
そして植物も、空も、よく見ると静かにゆらいでいて、
それはとても美しい。

今回は、そんなゆらぎとともにあるものづくりについて、
yuwel代表・多田美咲への
インタビュー形式でお届けします。

― yuwelの香りは、精油の選定からブレンドまで、ご自身でされているんですよね。

はい。植物療法(フィトセラピー)の考え方をベースに、オリジナルでブレンドしています。精油にはそれぞれ個性があって、たとえば気持ちをおだやかにしてくれるもの、呼吸をすっと深くしてくれるもの、からだの緊張をやわらげてくれるもの。
植物が持っているそうしたちからを活かしながら、どの精油を選び、どう組み合わせるかを考えています。

あさぎ、ひより、よひらという3つの香りがあるのですが、それぞれに朝・昼・夜という時間帯の背景をイメージしていて、そのタイミングで心地よいと感じられることにフォーカスした設計にしています。

共通しているのは、すべてのブレンドが「ゆるめる」方向に向かっていること。「スローブレスオイル」という商品名のとおり、呼吸がふっと深くなるような、そんな心地よさを大切にしながらブレンドしています。

― 同じレシピでも、毎回完全に同じ香りにはならないと聞きました。

そうなんです。精油は植物から採れるものなので、産地や収穫の時期によって、香りの表情が変わります。
同じラベンダー、同じローズマリーでも、どこで、いつ採れたかで、感じ方はまったく違う。ひとつの精油を選ぶにしても、本当にたくさんの種類を試した上で、今使っているものにたどり着いています。

レシピ自体はもちろんあります。ただ、精油のコンディションによって香りの立ち方や広がり方が微妙に異なるので、仕上がりがぶれないよう、毎回調整はしています。それでも、一滴の違いで香りの印象は変わるし、厳密にはまったく同じものにはならない。

でも、そのゆらぎこそ植物の自然な姿だと思っていて。
ワインが、年や産地で味わいが違うといわれるように、精油にもその時々の個性がある。そこを楽しんでもらえたらうれしいです。

― 3タイプのオイルは、香りだけでなく、テクスチャーも違うんですか?

はい。ベースオイルの種類も、配合も、3タイプすべて変えています。ホホバ、マカデミア、ヒマワリ、スクワランなど、それぞれのタイプに合わせて植物オイルを選定しています。

yuwelのオイルは、首まわりやデコルテになじませて、凝りをほぐしたり、リンパの流れを意識しながら使っていただくことも想定しています。なので、すぐに肌に吸収されてしまうと、ほぐすためのなめらかさが足りない。かといって、べたつきが残るのも心地よくない。その「程よい伸び感」と「後肌のしっとり感」のバランスには、こだわっています。

もうひとつ、着色料は一切使っていません。3タイプのオイルの色の違いは、植物オイルや精油が本来持っている色そのものです。それぞれの色味が自然に異なっていて、それがとてもきれいなんです。
植物が本来もっているうつくしい色をそのまま見せられるということ自体が、ものづくりとして大切にしたいポイントでした。

― ものづくりの中で、一番大切にしていることはなんですか?

まず「いい香り」「気持ちいい」と感じてもらうこと。
シンプルにそれが一番大事だと思っています。

yuwelが大切にしているフィロソフィーに「植物と感覚によりそうものづくり」がありますが、これはまさにそのことで。
精油の働きや植物療法の背景をお伝えすることも大切にしていますが、最初の入口は、理屈ではなく感覚であってほしいと思っています。

世界観やパッケージを気に入って手に取ってもらって、香りをかいで「いい匂い」と感じる。それだけで、ふっと呼吸が深くなったり、からだの力がゆるんだりする。その体感がセルフケアの入口になるなら、それだけでも十分な存在意義があると思っています。

体感があると、自然と自分のからだに意識が向くようになるんですよね。今まで流してしまっていた小さな感覚が、すごく大切なものに感じられるようになる。ハーブティーの湯気や香りにほっとしたり、ちょっとした疲れに早めに気づけたり。

知識より先に、まず感覚。
そこを大切にしたくて、香りもテクスチャーも、五感で心地よいと感じてもらえることを起点に設計しています。

― 三角形のパッケージも印象的ですが、デザインにはどんな思いがありますか?

yuwelが一貫して大切にしているのは、「ゆらぎは自然なこと、美しいこと」というメッセージです。そのテーマを、デザインにも込めています。

三角形のパッケージが変わってると言っていただくこともあるのですが、見たときになんとなく記憶に残ってもらえたら、という思いがあります。
天面のビジュアルは、あさぎ・ひより・よひらそれぞれで違うのですが、実はこれ、私が自宅から撮影した空の写真なんです。その瞬間の空の色や光を、抽象画のように拡大して使っています。

同じ空は二度と見られない。
その一瞬の美しさは再現できないもので、だからこそ愛おしい。自然が持っている、再現性のない美しさをそのまま表現したいという思いから、そういう使い方にしました。日常にそっと寄り添うものになったらうれしいです。

ゆらぎはそのままで美しい。

香り、オイルの色、パッケージ。
yuwelのものづくりの根底には、
いつも同じ思いがあります。

自然のものだから、毎回少しずつ違う。
でも、その違いこそが、植物のちからを借りたものづくりの
おもしろさであり、美しさでもある。

手に取ったとき、
ふとそんなことを感じてもらえたら、うれしく思います。